大皇器地祖神社の春季大祭

小椋谷の君ヶ畑にある大皇器地祖神社の春季大祭は、昨年コロナウィルスの影響で中止となったが、今年は全員マスク着用で4月25日に執り行われた。
この日は本職の神主が杠葉尾から来て執り行うが、集落には氏子の長男が輪番制でやる社守がいて普段は神主の代わりに行事を行っている。大祭にも社守は白装束姿で参加している。しかし今年度で全ての氏子が社守をやってしまい来年度からはこれまで通りにはできなくなったので、大祭が終わった後に大皇器地祖神社の舞殿でくじ引きを行い新しい社守を決めた。

少し前から自粛していた君ヶ畑の取材を再開している。コロナの影響でマスク姿が多くなるけれど、それもこの時代の記録になるのではないかと思っている。しかし4月25日からは各地に緊急事態宣言が出される状態になってしまい、今後の状況次第ではまた自粛する事になるかも知れないと思っている。

2020年2月 雪の君ヶ畑

雪の大皇器地祖神社

前日に雪が降ったので雪景色を撮影しようと、2月19日に小椋谷の君ヶ畑に出掛けた。41年前の3月6日に行った時にはかなりの積雪があったので、雪かきなどの風景を撮影している。
今年は例年になく暖冬で雪の降る日が少ない。3年前にはかなり大雪の時があったらしいが、最近は雪の少ない年が多くなっている。2月18日にやっとまとまった雪が降り平地でも積雪となったが、午後からは雨になりその日のうちにほとんどの雪は溶けてしまった。しかし君ヶ畑は標高が430m位の所なので、少しは雪が残っているだろうと思い出かける事にした。途中の道に雪はなくて心配になってきたが、永源寺ダムの所位から少しずつ道の脇に雪が見えてきた。蛭谷の集落まで来ると少し雪は多くなったが、お天気が良くなり日も差し気温も上がってきたので雪は少なかった。しばらく山道を登り君ヶ畑に着くと里の方と違いかなり雪が残っていたので安心した。しかし積雪は20cm無い位でそれほど多くなく、日差しもあり屋根からは雪解けの滴が盛んに落ちていた。
集落を歩いたが人の姿は無かった。大皇器地祖神社の所で二人の登山者と出会い、その後今年の3月から地域おこし協力隊で君ヶ畑に来られる方と出会って少しお話をした。帰る少し前に41年前に行っていた頃に大変お世話になった瀬戸さんと偶然出会った。普段は君ヶ畑に住んでいなくて、この日は軽トラックを取りに来たとの事だった。
41年前に行った時は、子供たちが外で遊んでいたり、あちこちで雪かきや家事などをする人もいて外で多くの人を見かけた。この日は帰るまで君ヶ畑の人には合計4名出会っただけだった。住人のいる家の前や神社への参道は奇麗に雪かきがされていたが、住む人のいない家や通る人のいない細い道は雪かきはされずにそのままだった。墓地では雪の中一人の足跡がお墓の前まで続き、墓前にはきれいなお花が供えられていた。そして人家の方から川べりの道へ何の動物かは分からないが、一本の足跡が点々と続いていた。

[カメラ:EOS 5D Mark II・EOS 5D Mark III]
[レンズ:CANON EF17-40mm F4L・CANON EF24-105mm F4L]

君ヶ畑の41年前と現在
君ヶ畑の41年前と現在
君ヶ畑の41年前と現在