春のお彼岸[2020年3月20日]

お彼岸の墓参り

3月20日春のお彼岸、小椋谷の君ヶ畑へ出かけた。1978年(昭和53年)8月13日君ヶ畑でお盆に一斉のお墓参り風景を撮影した。集落の多くの人たちが一斉に集まり、当時は金龍寺の住職が健在でそれぞれのお墓を回り読経していた。その住職は撮影の数年後に亡くなり、その後は他からお坊さんが来るようになったと聞いている。現在はお盆の一斉のお参りは無くなり、お彼岸に行われていると聞いたので以前と同じ風景を撮影するために行った。
今はいつもいる住人がその時の三分の一位になっているので、当時ほど人は多くないと予想していた。しかし予想に反して大変多くの人が集まった。普段住んでいない人たちが多く帰ってきていて、小さな子供も多くいた。午前中から掃除やお参りに来る人もいたが、ほとんどは12時40分頃から次々と集まりだした。12時50分過ぎに役をしている二人がお水とお香を持ち先導し、お坊さんが続いて読経が始まり1時には全ての墓を回って終わった。それと同時にあっという間に人びとは墓地を後にし静けさが戻った。
分かり難い所もあるが写真に写っている人を数えてみると、ほぼ同じ範囲で今年は58名で1978年は116名いる。多いとは思ったがやはり以前の半分になっていた。

[[カメラ:EOS 5D Mark III]
[レンズ:CANON EF17-40mm F4L]

墓地の全景の比較

「連続テレビ小説 スカーレット」に登場するテーブル

1978年の部屋

「連続テレビ小説 スカーレット」に登場するヒロイン川原喜美子(戸田恵梨香)の息子、武志(伊藤健太郎)のアパートの部屋にあるガラスのテーブル、どこかで見た記憶があった。なぜか懐かしいと思っていた所、古い写真を整理していたらそれとほぼ同じデザインのテーブルが写っていた。
それは1984年1月私の部屋にあったテーブルとほとんど同じ物だったのだ。テレビドラマはすでに終盤に差し掛かっているが、1984年(昭和59年)武志は23歳で前年に白血病が発覚し次世代展に落選した年になる。その年35歳の私は名古屋で勤務先の写真館を退職し独立したが、今池の住居兼事務所である自分の部屋を記録した写真の中にそれは写っていた。部屋の片隅にあるテレビを載せているスチール製の脚にガラスの天板のテーブルがそれである。いつ頃から持っていたのか記憶は定かではなくて、いつの日か処分して今は手元にはない。
当時はよく見かけたテーブルだが、現在は同じデザインの物は見かけないような気がする。ドラマでは美術スタッフが時代考証をしてセットを作っているので、その当時使用されていたテーブルを探してきたと思うが、偶然同じ様なデザインのテーブルを使っていたのは思わぬ発見だった。


右端のテレビの下のテーブル。


テーブルが大きく写っている。


部屋の反対側、写真の引き伸ばし機が置いてある。当時は台所を暗室にしていた。


机の上には確かライトグリーンだったプッシュ式電話機。


この年の3月に結婚したが、まだ独身だった頃の台所。