大皇器地祖神社の春季大祭

小椋谷の君ヶ畑にある大皇器地祖神社の春季大祭は、昨年コロナウィルスの影響で中止となったが、今年は全員マスク着用で4月25日に執り行われた。
この日は本職の神主が杠葉尾から来て執り行うが、集落には氏子の長男が輪番制でやる社守がいて普段は神主の代わりに行事を行っている。大祭にも社守は白装束姿で参加している。しかし今年度で全ての氏子が社守をやってしまい来年度からはこれまで通りにはできなくなったので、大祭が終わった後に大皇器地祖神社の舞殿でくじ引きを行い新しい社守を決めた。

少し前から自粛していた君ヶ畑の取材を再開している。コロナの影響でマスク姿が多くなるけれど、それもこの時代の記録になるのではないかと思っている。しかし4月25日からは各地に緊急事態宣言が出される状態になってしまい、今後の状況次第ではまた自粛する事になるかも知れないと思っている。

君ヶ畑 2020年11月19日

木工品の轆轤作業

君ヶ畑で1978年から1979年にかけて撮影した写真と2020年との比較。
小椋昭二さんの家は、41年前は君ヶ畑製材をやっていた。その当時製材所や山で木を切り出している所などの作業風景を撮影させてもらった。やがて林業が不振になり製材所を廃業した後に、お兄さんが先に一時木地師をやっていた。その後小椋昭二さんも愛知県の木地師の人に教えを受けた後、ほとんど独学で木地師の仕事を習得した。その後お兄さんは木地師をやめたが、昭二さんは君ヶ畑に君杢工房を設け椀や盆などの木工製品を制作している。

1979年の小椋昭二さん
1979年 小椋昭二さん
1979年 右が昭二さん
1979年 中央が昭二さん
木材の切出し作業
1979年 右が昭二さん
2020年 君杢工房の内部
小椋昭二さん
2020年 作業場にて
轆轤を使い作業
2020年 轆轤作業する小椋昭二さん
2020年 作品の展示室

瀬戸寿一さんの誕生日は上皇様と同じ1933年(昭和8年)12月23日で今年は米寿になる。週末には娘さんが来てくれるが、普段は一人暮らしをしている。瀬戸さんの家では1978年取材した時にクドを使っている奥様の様子を撮影している。今回同じ場所で撮影をさせてもらった。以前土間だったが所は木の床に改装してあり、タイルだった流しがステンレスに変わっている。変わっていないのは、神棚と遺影写真、隅にあった精米機、流しのタイルも一部は残っている。そして入口に近い隣の土間の隅には、味噌などを作る時に使っていたオオガマサンがまだ残っている。

1979年 瀬戸寿一さん
2020年 精米機
2020年 瀬戸寿一さん
2020年 オオガマサン