永源寺 飯屋 ゐ処

東近江市永源寺相谷町にある風野工房ギャラリーの近くに10月新しく「飯屋 ゐ処」が出来たので行ってみた。店主は八ヶ岳の山小屋や小笠原諸島、対馬など色々な所で過ごしてきた経験があり、縁あって永源寺でお店を開いたとの事だった。
お店は図書室のある飯屋兼café で、カウンターは7席だが図書室にも15席程度ある。マルプーのココちゃんと一緒に行ったが、表に犬を留めておく場所を設けてあるのでゆっくり食事ができた。我々が初めての犬連れの客との事だった。この日のメニューは次の通りで美味しく頂いたが、内容は週によって変わる。

・玄米のたまごがけごはん(梅とニラじょうゆをかけて)赤しそキムチのせ、韓国のり
・さつまいもの春雨とふわふわひき肉スープ
・箸休めの自家製味噌

『季節のデザート』近くにある農園の梨を使った「梨のミルクティープリン」(スリランカ産のオーガニック紅茶)梨とレモングラスのジャム、特製ミルクソースをかけて

カフェスペースで、妻は「豆乳梅ラッシー」私は「大人のブルーベリーミルク」頂いたがとても美味しかった。ここは図書室も兼ねていて、店主の蔵書だと思われるが、山岳に関するものや料理や小説など色々な分野の本が並んでいる。トマソンや路上観察で馴染みのある赤瀬川源平の本が数冊あったのが目についた。そして我が家にあるのと同じ本も数冊だがあった。
部屋には古い家具や行李などがあり、少し紅葉が始まった山を背景してよく手入れされた庭を眺めながらゆっくりくつろげた。心地良いゐ処となりそうで、また機会があれば訪ねてみたいと思う。

髙松御所 文化財公開と講演

髙松御所文化財公開

10月23日に東近江市君ヶ畑町の髙松御所金龍寺にて、君ヶ畑町自治会と木地師のふるさと髙松会の主催で滋賀県指定文化財公開と「木地師のふるさと交流館」一周年記念講演が行われた。

記念講演は、近江の文学研究家いかいゆり子氏が『近江のかくれ里』ー白州正子の世界を旅する 木地師の村ーというタイトルで髙松御所金龍寺境内にて行われ、参加者は30名ほどであった。

文化財公開は君ヶ畑の自治会が保護管理している文化財を年一度の虫干しに合わせて公開する行事で、コロナウィルスの影響などで3年ぶりの開催となった。昨年の虫干しの様子は「君ヶ畑 文化財の虫干し」として記録しているが、その日は生憎の雨模様だったので早めに終了し仏涅槃図など出されていない物もあった。
今回は天気にも恵まれたので昨年よりも多くの文化財が出されていた。滋賀県が指定した有形民俗文化財である木地屋氏子狩帳や、今年新たに東近江市指定有形文化財に指定された江戸時代後期の能衣装とされる淡茶地草花文様錦狩衣や、昨年撮影した室町後期~江戸中期の能面6面も展示されていた。