棚田百選にも選ばれている明日香村神奈備の郷、稲渕の棚田に9月15日に行ってきた。のどかな里山の懐かしい景色はいつまでも続けて欲しいと思うが、残念な事に理由は分からないが一部は休耕田になっていた。この景色を継続するのは、色々と大変なのだろうと推察される。
棚田の横のかかしロード(案山子路)では「かかしコンテスト」が開かれていて多くの案山子が並んでる。 今年のテーマは「思わず笑顔になる案山子」との事で、ついにっこりしてしまう案山子が沢山あり楽しませてくれる。「神奈備の郷 彼岸花祭り」が2019年9月21日~22日に開かれるが、今年は彼岸花の開花が少し遅いようで15日に行った時は少しだけ咲いている状態だった。案山子は11月中旬頃まで展示しているらしい。
[カメラ:Canon EOS M3] [レンズ:CANON EF-M 15-45mm]
EPSON GT-X980 ネガスキャン時のホコリ
ネガにホコリやキズが付いているとスキャン後のデータで画像処理作業が大変だ。現在ネガにホコリが付かないように、静電気防止用の刷毛や静電気除去器具を使用している。そのためか白黒フィルムの時はそれほどホコリは多くなかった。しかし、同じようにカラーネガをやってみるとなぜか小さなホコリが沢山ついてしまう。このままで画像処理をするとかなり多くの時間がかかって苦労しそうだ。
EPSONのスキャナーGT-X980には写真やフィルムに付着したホコリを検出し、補正してスキャンするために、[ホコリ除去]と[DIGITAL ICE Technology]のふたつの機能があるので、カラーネガをスキャンするためにその効果を検証してみた。DIGITAL ICE Technologyは赤外線光によりキズや埃を検出して、その部分だけ補間処理をする技術である。ただし金属銀を含む白黒フィルムでは使用できないので、これまでは使用していなかった。
以下はエプソンの製品情報サイトでスキャナーGT-X980のDIGITAL ICEについての説明。
「DIGITAL ICEで、傷もゴミも自動検出」
フィルムに付着したゴミ・キズや紙焼き写真の折れ目、裂け目も高精度に自動除去。
美しさをさらに引き出す「DIGITAL ICE」。フィルムに付着したゴミ・キズや紙焼き写真の折れ目、裂け目も高精度に自動除去。
GT-X980に搭載した「DIGITAL ICE」は、高精細のスキャニングになるほど気になるフィルムに付着した細かなゴミやキズなどを自動検出。スキャンする際に自動的に補完・修正します。さらに、紙焼き写真のキズや折れ目、裂け目も修復します。紙焼き写真の場合は、強度設定(強/標準)が可能です。また、フィルムについてはスピードを優先する「DIGITAL ICE Lite」も搭載しています。
検証
スキャンしたフィルムは1980年撮影のサクラカラー400ネガフィルム。スキャンした全画面の半分位を拡大している。右側はスキャン時の設定画面。
検証結果
[ホコリ除去]ではホコリやキズではない白や黒い部分も消してしまう事があり、小さなホコリは効果を強にしても残っている。「DIGITAL ICE Lite Technology 速度優先」は細かいホコリはとれているが、白の広い部分は誤認して広がり補正がおかしくなっている。
検証では「DIGITAL ICE Technology 品質優先」が最も良い結果だった。当然と言えば当然な事だが、デメリットはスキャン時間がこの中では一番長くほどかかる事だ。今回の設定でスキャンした場合はDIGITAL ICEを使用しないと70秒、 DIGITAL ICE Liteで170秒、 DIGITAL ICEでは240秒かかる。しかし、フォトショップでのごみ取りの画像処理を考えると、「DIGITAL ICE Technology 品質優先」でやるのが一番良いと思われる。