風野工房ギャラリー「春一番展」

風野工房

滋賀県東近江市永源寺相谷町にある風野工房ギャラリーの「春一番展」(2021年3月20日~28日)に行ってきた。県内の手工芸作家5名『東 敬恭(吹きガラス)安部 俊夫(木工)杉本 寿樹(陶芸)古道 末吉(金属)野田 公子(手芸)』の作品を展示していた。
秋の紅葉で有名な永源寺を少し過ぎた八風街道沿いにある風野工房は、明治期に建てられた古民家を再利用している。工房は染色家の野田浩二さん公子さんご夫妻でやられていたが、浩二さんは2019年に亡くなられ現在は公子さんが運営されている。
ギャラリーは野田浩二さんの作品や野田版画工房を主宰している息子さんのふすまなどもあり、全体が素敵な空間となっている。

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君ヶ畑 2020年11月19日

木工品の轆轤作業

君ヶ畑で1978年から1979年にかけて撮影した写真と2020年との比較。
小椋昭二さんの家は、41年前は君ヶ畑製材をやっていた。その当時製材所や山で木を切り出している所などの作業風景を撮影させてもらった。やがて林業が不振になり製材所を廃業した後に、お兄さんが先に一時木地師をやっていた。その後小椋昭二さんも愛知県の木地師の人に教えを受けた後、ほとんど独学で木地師の仕事を習得した。その後お兄さんは木地師をやめたが、昭二さんは君ヶ畑に君杢工房を設け椀や盆などの木工製品を制作している。

1979年の小椋昭二さん
1979年 小椋昭二さん
1979年 右が昭二さん
1979年 中央が昭二さん
木材の切出し作業
1979年 右が昭二さん
2020年 君杢工房の内部
小椋昭二さん
2020年 作業場にて
轆轤を使い作業
2020年 轆轤作業する小椋昭二さん
2020年 作品の展示室

瀬戸寿一さんの誕生日は上皇様と同じ1933年(昭和8年)12月23日で今年は米寿になる。週末には娘さんが来てくれるが、普段は一人暮らしをしている。瀬戸さんの家では1978年取材した時にクドを使っている奥様の様子を撮影している。今回同じ場所で撮影をさせてもらった。以前土間だったが所は木の床に改装してあり、タイルだった流しがステンレスに変わっている。変わっていないのは、神棚と遺影写真、隅にあった精米機、流しのタイルも一部は残っている。そして入口に近い隣の土間の隅には、味噌などを作る時に使っていたオオガマサンがまだ残っている。

1979年 瀬戸寿一さん
2020年 精米機
2020年 瀬戸寿一さん
2020年 オオガマサン